業務案内



マネジメントシステム整備


ポイント①

品質維持や環境負荷低減には仕組みでの管理が必要

ポイント②

各クライアントの状態に応じてカスタマイズしたマネジメントシステム

ポイント③

仕組みを作るだけでなく教育も実施


伝統工芸品など職人技が求められる製品を除き、一般の工業製品として良い品質のものを作るには、設計・製造プロセスを管理できるシステムを構築し、運用することが必須です。また、システムの整備に加えて、それを運用するメンバーに対しシステムの目的を理解させないと良い設計を行い、良い品質の製品を製造することはできません。要は、しっかりしたシステムとそれを運用する人のスキルの両方がかみ合って初めて良い設計・良い製品が作られます。

当事務所では、発電所構成機器の設計・製造経験から得た設計管理・現場管理のノウハウや、ISO9001ISO14001などのマネジメント規格を元に、クライアントの業務内容に応じた品質マネジメントシステム、環境マネジメントシステムなどをカスタマイズして提供します。規格要求はどのような業態にも共通するような一般的内容しか示していないため、本当に効果のあるシステムを作るには、それぞれの企業にカスタマイズした仕組み作りが必要となります。当事務所では、クライアント経営者の企業理念や、事業内容、現場の状況などをふまえ、その企業に適したマネジメントシステムを提案していきます。

そのうえで、クライアントの従業員に対して、マネジメントシステムで実施する設計検証、デザインレビューなどの各イベントの目的や意味、具体的な対応要領などについて、懇切丁寧に説明していきます。

 

 

なお、クライアントが、これらのマネジメントシステムの公的認証取得を検討されている場合、認証を取得するまで認証機関審査対応も行います。


品質問題の解決策立案


ポイント①

不適合処置は再発防止がカギであり、そのためには真因分析が必要

ポイント②

不適合はネガティブなものであるが、経験を有効活用することが可能

ポイント③

当事務所では不適合発生時の上記対応をサポートする


誰しもトラブルや不適合は経験したくありません。そのために、より良い設計をし、調達先を選び信頼性の高い部品を集めるとともに、ラインを整備して正しく組み立てるという工夫をしています。

ただ、どんなに注意を払っても技術的トラブルや不適合・不祥事は発生してしまいます。この時どのような対応をとるかによって、お客様や世間の評価を決定づけてしまいます。誠意のある対応をしてくれないとお客様が感じた場合は次の発注はなくなるかもしれませんし、逆に誠心誠意対応することにより、お客様から高い評価をいただく場合もあります。

不適合処置では、まずはお客様に与える影響を最小限に食い止める処置をします。代替製品の納入、当該品の修理などをできるだけ速やかに実施する必要があります。

ただ、不適合処置の目的はこれだけではありません。最も重要なポイントは再発防止です。そのためには、発生した事象の真の原因を究明し、そこから再発防止策を立案し実行していきます。よくニュースなどで『過去に発生した不祥事がまた発生した。全然改善できていない。』などという記事を見かけることがありますが、これは真の意味で再発を防止できる対策を実行できていないためと考えられます。

 

当事務所では、不適合が発生して困っているクライアントに対し、まず取り組まなければならない処置(当該処置)を示すとともに、適切な手法による真因分析と再発防止策の検討をサポートすることにより、クライアントの品質改善に貢献します。

 

トラブルや不適合はできれば経験したくないものですが、その経験を貴重な財産とし、正しく反映することができたら、企業はさらに強くなるものと信じています。


設計問題の解決


ポイント①

設計時に活用する分析ツールについて実際業務を通して伝授

ポイント②

個々の設計ではなく、設計プロセスの進め方をアドバイス


一般的な設計の流れとしては、それぞれのステップで検証やデザインレビュー、妥当性確認などを行います。また、設計変更など意思決定がなされる際にレビューが行われます。これらは、場面に応じて目的が異なり、良い設計を行うための関所の役割を果たしています。

 

設計を行う際には、意図しない事象(リスク)にも目を向けなくてはなりません。このような場合にはFMEAFailure Mode and Effect Analysis)を活用します。この手法は、機器を構成するすべてのパーツについて故障モード(何が起こるか)をリストアップし、その故障による影響度を整理・評価し、インパクトの大きなものから予防処置を講じることでより良い設計にします。

 

また、理論的には満足しているはずなのに試作してみると思うような性能が発揮できないという経験は、設計を行う方であればどなたでも経験のある事です。このような場合には、FTAFault Tree Analysis)を用いてうまくいかない原因の特定を行います。FTAは解決したい問題に対し、その問題を発生させる事前事象(下位事象)を洗い出していく作業です。これが完成すると、問題事象につながるすべてのパスを可視化できます。FTAで確認できたそれぞれのパスを検証していき、今問題となっている事象はどのパスにより発生しているのかを明確にすることで、防止策を講じる手掛かりが得られます。FTAは時間のかかる作業ですが、作ってしまうとその企業のノウハウとして活用できる重要なアイテムとなります。

 

これらの手法は設計における分析ツールの代表例を示したもので、他にもETAEvent Tree Analysis)など様々な手法が活用されています。これらの手法を有効に活用するためには、実際の問題で使いながらそのスキルを高めていかなければなりません。当事務所では、こういったツールの活用法も含めて、各クライアントで抱える問題を解決しながらコンサルティングを行っております。

 

設計がうまくいかないのには理由があるはずです。その理由を解きほぐし改善するとともに、設計的な道筋・考え方を提供することで、設計品質の改善をサポートします。


地球環境維持に向けた取り組み


今、地球規模で環境の改善が求められており、電気や水、その他資源を節約する活動は普段の生活段階から見直されつつあります。企業としてさらに進んだ対策を行うためには、製品の製造段階からその製品の使用、廃棄に至るすべてのライフサイクルを俯瞰した対策が必要になります。また、環境問題を扱う上では、廃棄物管理やRoHS指令など使用物質の制限管理、大気汚染・水質汚濁・騒音防止など、法律や条例を考慮しなければなりません。これらは単独で実施すると漏れが出るため、システム化して対応する必要があります。

 

当事務所では、環境マネジメントに関する国際規格であるISO14001を元に、クライアントの業態・事業状況に応じて環境負荷を低減するマネジメントシステムをカスタマイズしてご提案します。